きのこの子実体形成には、各種プロテアーゼ群の活性化と不活化が深くかかわり、形態変化の制御因子として働いていることを報告してきた。シイタケゲノムデータベースよりプロテアーゼ様遺伝子群16種を抽出し、それぞれの遺伝子発現量を培養菌糸期と子実体原基形成期で相対定量比較し、子実体原基形成期では、g10056、g584、g1220、g4055遺伝子の発現量が顕著に増加し、子実体形成因子に関わることが示唆された。また、ブナシメジの子実体形成に深く関わるホスホラミドン感受性メタロプロテアーゼのアミノ酸配列を決定し、Fungalysin(Peptidase M38 family)であることを解明した。
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