研究課題
若手研究(B)
本研究は日本中近世社会における宗教の習合過程を歴史学・宗教学の視角から考察するものである。研究対象を宇佐八幡宮の陰陽師に定め、史料調査や現地調査を行い、その具体像を明らかにした。宇佐の陰陽師は12世紀末から19世紀まで宇佐社神職の一員として活動が確認できる。神社の諸儀式への参仕、呪術などに関わり、屋敷や所領も保有していた。さらに、所領の地は近世初頭に陰陽師が集住する村となり、九州北部地域における陰陽道の展開に大きな影響を与えたことも明らかとなった。
日本中世史