研究実績の概要 |
本研究における今年度の目標は2014年度に構築したデータベースを元に論文執筆を行い,その成果を発表することであった。本研究では有価証券報告書に記載される定性情報のなかでも「経営成績,財政状態およびキャッシュフローの分析 (MD&A)」の部分について,現時点で2004年3月期から2014年12月期までの東証一部上場企業(全18,503サンプル)のデータベース化を行った。そしてこのデータを用い,MD&A情報のボイラープレート化を定量的に判断することを目的としたMeasuring Boilerplate Disclosure Level in MD&A in Japanese Firmsを執筆中である。まだ執筆中であるが,2015年8月に米国シカゴで開催されたAmerican Accounting Association Annual Meeting in Chicagoにおいてポスター発表,2015年9月に神戸大学にて開催された日本会計研究学会第74回大会の自由論題報告,また2015年11月に豪州ゴールドコーストにて開催された27th Asian-Pacific Conference on International Accounting IssuesのResearch Forumにて口頭発表を行った。いずれも参加者からの質問を受け,新たなアイデアを得ることができた。また,本研究に関連した論文である「 SEC基準採用企業のMD&A情報と株式市場の反応」を日本ディスクロージャー研究学会の学会誌である『年報 経営ディスクロージャー研究』へ投稿中である。
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