インフルエンザワクチンの効果を免疫学的な評価を抗体価で行うことは出来ないと考えられている。今回我々は新しい細胞性免疫の測定法を用い、成人23名に対し、ワクチン接種前後においてワクチン抗原に反応して産生されるIFN-γの値の変化をみた。本研究期間にインフルエンザ(H3N2)を発症したsubjectが4名おり、これらの4名はワクチン接種によりIFN-γの産生が増加しなかった。これらの結果より、インフルエンザワクチン接種前後において、ワクチン抗原に反応して産生されるIFN-γの値の変化を測定することにより、インフルエンザワクチンの有効性を評価できる可能性が示唆された。
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