研究課題/領域番号 |
26870773
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研究機関 | 東亜大学 |
研究代表者 |
迫田 裕子 東亜大学, 人間科学部, 講師 (90714767)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | リーダーシップ / ミドルリーダー / 校長 |
研究実績の概要 |
本研究は,3年間の研究機関の中で,教員集団の知の共有を促進するミドルリーダーと校長のリーダーシップについて明らかにすることを目的としている。本研究の意義は,新たな取り組みの創成や組織の変革を効果的に推し進めるためのチームにおける知の共有とそれを可能にするリーダーシップについて明らかにすることにより,近年の変化の激しい学校教育現場において効果的な取り組みへの提言につなげることが出来る点である。本研究では,リーダーとフォロワーの相互作用からリーダーシップを捉えるという視点に立ち,トップリーダー(校長),ミドルリーダー(主任,各分掌のコーディネーター等),フォロワー(リーダー以外の教員)について,それぞれの組み合わせの中での影響過程の調査を行ったうえで,全体を通しての影響課程を明らかにすることを目指している。 2年目にあたる平成27年度は,前年度に引き続きミドルリーダーが教員集団の知の共有にどのように影響力を発揮するのかを検討するととともに,校長がミドルリーダーのリーダーシップを有効に機能するためにどのような働きかけを行うのかについての基礎的な情報収集を行った。昨年度の研究開始時期の遅れのため,資料収集の時期がずれ込み,今年度も資料収集を中心に進めることとなった。資料収集により,特別支援教育や教育相談等の専門的チームとして機能すべき場合と,学校経営に関わる活動を効果的に運営する場合とで,異なるリーダーシップが必要とされる可能性を考慮し,研究の枠組みを再構築した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度の研究開始時期の遅れによる影響に加えて,研究代表者の妊娠による体調の不安定さがあり,今年度の後半は研究に取り組むことが困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
収集した資料をもとに,理論的な背景をまとめたうえでインタビュー調査,質問紙調査を実施する。研究の遅れを取り戻すため,質問紙調査の予備調査には外部の調査サービス等の利用も検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
妊娠による体調の不安定さから調査が実施出来ず,これに関わる諸経費を使用することが出来なかった。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度(出産後)に調査を実施する。
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