地上からのリモートセンシング手法であるMAX-DOAS法の大気微量成分導出アルゴリズムを最適化のため実験室内で光源を使った分光観測により手法の高度化を行った。しかし他の地上直接観測と定量的に比較できるまでには至らなかったため、平行してモバイル観測装置による観測手法の高度化に着手し、直接観測を実施した。断片的には明らかであったが、福岡都市中心部の高濃度の NO2 空気が水平・鉛直方向に輸送される過程を直接観測により明らかにした。またその輸送過程が海陸風循環と密接に関連していることを明らかにした。またNOx 排出量の推定を行った。得られた地上観測データと人工衛星観測データとの比較をおこなった。
|