• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実施状況報告書

CD11b陽性細胞集団による重症虚血肢の血流改善効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 26870785
研究機関福岡大学

研究代表者

西中村 瞳  福岡大学, 膵島研究所, ポスト・ドクター (90597692)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード虚血肢
研究実績の概要

マウス虚血肢モデルにおいてF4/80陽性GM-CSF培養マクロファージおよびF4/80陽性M-CSF培養マクロファージの投与実験を行い、両者ともにコントロール群に比べて有意に血流改善効果を認めた。それぞれの下肢組織において免疫染色を行い、血管内皮細胞のマーカーであるvon Willebrand factor陽性細胞およびリンパ管内皮細胞のマーカーであるLYVE-1陽性細胞がコントロールに比べて有意に増加していることを認めた。さらに下肢組織では、コントロール群に比べてF4/80陽性GM-CSF培養マクロファージ投与群では有意にFoxp3陽性細胞が増加していた。同等の血流改善効果を示すマクロファージでも作用機序に違いがある可能性が示唆される。現在、JacksonよりIL-10ノックアウトマウスを入手して掛け合わせを行い、マウスの匹数を確保している最中であり、Foxp3陽性細胞が集積する原因を調べ始めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

IL-10ノックアウトマウス入手から匹数確保までに時間がかかっており、虚血肢の実験まで辿り着いていない。またそれぞれのマクロファージの作用機序解明についても染色などは順調に進んでいるが、細胞投与によって血流改善効果が見られた下肢へ集積する細胞の血管/リンパ管新生への関与の解析などが進んでいない。

今後の研究の推進方策

基礎疾患のあるモデルマウスの下肢虚血部位へ細胞投与を行い、疾患特異的な細胞の選択を検討する。使用するマウスは重症虚血肢の患者の基礎疾患として多いものを選択する予定であるが、最初は我々の研究室で使用中の糖尿病モデルマウスを使用する。ただし、2型糖尿病に近い病態を作り、血糖値コントロールを行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] GM-CSF Treated F4/80+ BMCs Improve Murine Hind Limb Ischemia Similar to M-CSF Differentiated Macrophages2014

    • 著者名/発表者名
      Hitomi Nishinakamura, Go Kuwahara, Daibo Kojima, Tadashi Tashiro, and Shohta Kodama
    • 雑誌名

      PLoSone

      巻: 9 ページ: e106987-e106987

    • DOI

      doi: 10.1371/journal.pone.0106987. eCollection 2014.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] M-CSF あるいは GM-CSF培養F4/80陽性細胞投与によるマウス虚血肢モデルを用いた血流改善効果の比較検討2015

    • 著者名/発表者名
      西中村瞳, 桑原豪, 小島大望, 伊東威, 田代忠, 小玉正太
    • 学会等名
      第14回日本再生医療学会総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2015-03-19 – 2015-03-21
  • [学会発表] M1 macrophages induce therapeutic improvements in a murine model of hind limb ischemia similar to M2 macrophages2014

    • 著者名/発表者名
      Nishinakamura,H., Kuwahara,G., Kojima,D., Tashiro,T., Kodama,S.
    • 学会等名
      TERMIS EU Meeting 2014
    • 発表場所
      Genova, Italian Republic
    • 年月日
      2014-06-10 – 2014-06-13

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi