マウス虚血肢モデルにおいて、培養した骨髄細胞を移植する場合、採取直後の骨髄細胞より少ない細胞数で血流改善効果を促すことが可能であることを示す。GM-CSF存在下で培養した骨髄細胞のF4/80陽性細胞(GM-Macrophage)の移植治療では血管新生及びリンパ管新生、血流改善効果がコントロールに比べて有意に増加していた。さらにFoxp3陽性細胞と組織中IL-10の濃度がコントロールに比べて有意に増加しており、M-CSF存在下で培養した骨髄細胞のF4/80陽性細胞(M-Macrophage)の移植治療の場合と同様の結果であった。GM-Macropahgeを移植する治療はM-Macrophageと同様、重症下肢虚血の選択的な治療法となる可能性がある。
|