石炭灰混合材料の耐久性と環境安全性を評価する手法を確立すべく、実験的検討を行った。その結果、①スレーキングを生じさせず耐久性評価が可能な乾湿繰返し試験の温度・乾燥時間を実験により見出すことに成功し、強度レベルに応じた条件設定を確立した。②石炭灰混合材料は土壌環境基準を超過するような重金属類の溶出は見られず長期的に安定していることを明らかにした。しかしながら、重金属類によって溶出速度が異なるため、施工期間に応じてモニタリングする重金属類が異なる点に注意が必要である。③室内試験から実地盤の長期耐久性を予測・評価する推定式を提案し、乾湿繰返し試験によって得られる挙動をある程度再現することができた。
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