眼の焦点調節反応には、予想される物体の位置に焦点調節を行おうとする推測調節反応と、物体をはっきり見ようとする不随意調節反応が働いており、一致しないと調節動揺を引き起こすことが分かった。 バックミラー視認時に眼精疲労や視認性低下を引き起こす焦点調節動揺が発生していた。これを最小限にするためには、視認範囲は狭いが平面鏡が確実であった。凸面鏡を使用する場合は、眼からミラーまでの距離を40cmよりも離し、凸面鏡の曲率半径が2000mm以上のなるべく大きいものを選ぶべきである。 運転など視覚に重大な負荷がかかる作業において、安全基準の一つとして焦点調節応答を測定し視機能への影響を考慮することが推奨された。
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