本研究の目的は、離島・都市部・農村部に住む虚弱高齢者の生活機能の変化を明らかにすることであった。研究1年目(2014年)は、3地域に住む虚弱高齢者の選定方法と測定尺度について検討した。研究2年目(2015年)と研究3年目(2016年)においては、3地域にある地域包括支援センターの調査協力を得て、要支援高齢者を対象に2つの活動能力指標(1. 老研式活動能力指標、2. 科学技術振興機構版活動能力指標)を用い、生活機能を測定した。地域別における要支援高齢者の生活機能の特徴として、都市部は最も高い状態であり、次に農村部、最後に離島部の順であることが明らかとなった。
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