乳がん検知を目的とした非接触による生体イメージングシステムの実現に向けて、超短パルス信号を用いたマイクロ波レーダの検証を進めた。本システムで重要な要素となる広帯域・非分散アンテナの研究を行い、広帯域特性を有するアンテナを実現した。また、本アンテナを計測システムに適用し、合成開口技術を用いて画像の再構成を行った。アンテナシステムの改善および、不要な反射波の低減を図り、胸部モデルであるファントムの深さ約 10 mm に挿入した、大きさ3×3×2.5 [mm] の腫瘍相当の誘電体の画像を得ることができた。
|