研究課題
隔離鶏舎において飼育したブロイラー鶏盲腸へのカンピロバクター・ジェジュニ(以下、Cj)の定着による、腸内菌叢への影響について、菌叢の経時的プロファイリングを作成した。導入時はClostridiaが優勢であったが、成鶏に至る過程において、Cj定着群では非定着群に比べ、Faecalibacterium属菌の増加が認められた。盲腸内容における後者の増加については、定量PCR法及びFISH法により確認した。Cj定着群及び非定着群間において、血中のCD4+/CD25+細胞の数的比率は6週令を除き、日齢間で著変が認められなかった。一方、盲腸内壁における偽好酸球の集簇性は、Cj定着初期において増加を認めた。CjはHD-11細胞(ニワトリマクロファージ様)中で48時間まで生残していたが、同数値はヒトあるいはマウス由来マクロファージ細胞(THP-1, J774等)に比べ、顕著に短く、また、細胞内生残数も前者は後者の2細胞に比べ、極めて低い数値を示した。Cj感染に対してHD-11細胞は、極めて速やかなNO産生性を示し、当該形質との関連性が示唆された。Cj感染に対するHD-11細胞はTLR2/4/9遺伝子の発現を亢進させた。
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