研究成果の概要 |
本研究では、Fcgamma受容体(FcγR)のデングウイルス感染症における役割解明を目的とした。我々は、FcγR発現細胞(Fc gamma I, IIA, IIB,III)を樹立し、プラークアッセイ及びreal-time PCRを用いてデングウイルスの感染価を測定した。次に、monoclonal antibody及びデング熱患者血清を用いて、デングウイルスの感染増強活性(ADE)を測定した。ADE現象は、FcγRIIA及びIIBにおいて認められた。さらに、このFcγR発現細胞を基盤とした新規ADEアッセイは、デングウイルス感染症の診断、及び、病態解析に有用であることも明らかにした。
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