研究期間に、咽頭炎群(44例)、非咽頭炎コントロール群(31例)、扁桃摘出群(32例)の症例を登録した。咽頭炎群でのF. necrophorum(FN菌)の頻度は3 (6.8%)(培養法)、6 (13.6%)(PCR)であり、コントロール群でのFN菌の頻度は1 (3.2%)(培養法)、2 (6.5%)(PCR)であり、統計学的有意差には至らなかった。リアルタイムPCR法による予測菌量は咽頭炎群にてコントロール群より優位に高く、またセンター基準とFN菌の検出頻度には相関が認められた。更に扁桃摘出群でのFN菌の頻度を扁桃摘出の適応によって分けて比較したがFN菌の検出頻度に有意な差を認めなかった。
|