研究課題/領域番号 |
26870889
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
森崎 菜穂 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 社会医学研究部, 室長 (90721796)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 周産期疫学 / データ・リンケージ / 周産期医学 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、平成26年度に連結可能匿名化された4つの周産期関連データベースを個票単位でリンケージすることで作成された、2004-2011年度出生児における周産期連結データベースを用いて、双胎妊娠において、胎内一児死亡が生存児に与える影響が膜性によりどう異なるのかを解析し、第51回周産期新生児学会にて発表した。具体的には、胎内一児死亡双胎において、膜性により早産率は有意には異ならないが、乳児死亡率は大きく異なることを報告した。また出生体重が1500g未満の極低出生体重児において、NICUの医療レベルによる入院児の生存予後の違いを解析し、第9回Data Quality Improvement Conferenceにて発表した 。具体的には、24時間以内での死亡率や在胎22-25週、26-27週での死亡率は総合周産期医療センター以外の病院で有意に多い一方、在胎28週以降の児については、総合周産期医療センターとそれ以外のNICUに入院したかで、死亡率に有意な差はないことが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成26年度に、産休および配属移動があったため、今年度は前年度後半の予定を実施したため、やや遅れている状態は変らない。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度は最終年度として、いままで行ってきた解析の論文化し、また、新たな解析についても取り組む。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度に研究を中断した時期があったため、研究がやや遅れ、そのため使用額も減ったため。
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次年度使用額の使用計画 |
来年度に研究を遂行するために使用する(使用用途に変更なし)
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