研究課題
平成28年度は、平成26年度に連結可能匿名化された4つの周産期関連データベースを個票単位でリンケージすることで作成された、2004-2011年度出生児における周産期連結データベースを用いた解析を複数行い、学会および論文にて紙上発表した。行った解析をいくつか具体的に挙げると、身長と妊娠中の合併症の関係についての解析(日本疫学会および英語論文にて発表)や、妊娠前BMI別の適正体重増加量の産出(日本周産期・新生児学会、日本疫学会、および英語論文にて発表)、が挙げられる。また、同様にpopulation based のデータベースを所有する複数の国と協力し、それぞれのデータを同時に類似する手法を用いて解析を行い、結果を比較する国際共同研究も行い、英語原著論文として成果を発表した。今年度、具体的に成果物を産出した研究内容としては、先進国30カ国において超未熟児の出生率・死産率が早産率統計に与える影響を産出し22-23週の分娩においては、死産あるいは生産として登録されるかの割合が国により大きく異なるため国際比較には24週以上の出生を対象に行ったほうがよいことや、また、先進国6カ国において、帝王切開や誘発分娩等の産科的介入が近年の37-38週のearly term出生率および34-36週のlate preterm出生率の変化に与えている影響、等をそれぞれ解析し、それぞれ英語原著論文として発表した。
2: おおむね順調に進展している
初めの2年は外的要因のために研究が遅れ、全体的に後ろに延びているが、今年度は研究がおおむね順調に進展し、来年度で終了が見込める。
来年度も、このまま研究を続ける。
1-2年目に生まれた研究の遅れに伴い、計画の進捗が遅れ、購入予定の実験物品や調査・発表のための旅費が減少したため。
研究計画の延長を行うことが確定しており、次年度に当初購入予定の実験物品や調査・発表のための旅費として使用予定である。
すべて 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 3件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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