ChIP-seq解析により得られたゲノムワイドなSOX9の結合領域情報と、RNA-seq解析による遺伝子プロファイルを統合的に解析し、さらにデータベースを利用することで軟骨および性分化における機能未知の標的遺伝子を同定した。 また、先行研究で同定したDhhの制御領域について詳細に解析し、SOX9とNR5A1(Ad4BP1/SF1)が発現制御に関わることと、その結合領域を同定した。これらの結合領域を欠損する遺伝子改変マウスを作製して解析すると、Dhhの発現が約4割減少していた。これらの結果から、SOX9とNR5A1が協調的に働き、精巣形成時におけるDhhの発現が制御されていることを明らかにした。
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