研究課題
若手研究(B)
これまで海洋鉄循環モデルに考慮されていなかったコロイド粒子(粒径1ミクロン以下)への鉄の吸着・除去過程を組み込むため,コロイド粒子を含む粒子のサイズスペクトルの時間変化を計算できる数値モデルを開発し解析を行った.コロイド粒子は濃度が増加すると粒径1ミクロン以上の粒子へと凝集した.コロイド粒子は粒径1ミクロン程度の粒子との衝突頻度が高く,凝集により失われやすいため,生物活動が活発な海洋表層においてもコロイド粒子がより大きな粒子と比べ鉄を効率良く除去するほどの濃度になりがたいことがわかった.
海洋物質循環