熱水条件下での石英粉末の圧密・変形実験や,高温高圧高間隙圧下での岩塩の変形実験を行った.特筆すべき成果として,脆性塑性遷移域での間隙流体圧の影響に関して定説を覆す実験結果を得たが,実験結果を説明できる理論を提唱,有効応力則の理解に関する重要な進展を得た.実験技術に関し,測定した力学データから試験機の摺動部の抵抗を取り除く手法を見出した.本成果により,今後より高精度の実験データの取得が期待できる.計画実施期間中に,圧力溶解クリープの微物理モデルがオランダのグループにより提案された事を受け,彼らのモデルを高度化,地震サイクルシミュレーションに組み込む事に成功した.
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