兵庫県丹波市・篠山市に分布する下部白亜系篠山層群からは、カエル類、トカゲ類といった小型脊椎動物化石が多数産出している。本研究では、これら化石群の一部を対象とし、他地域の同群中生代化石種と形態学的比較を行い、その分類学的帰属について検討を行った。結果、カエル類はそれぞれ新属・新種として記載報告され、トカゲ類は、新種を含む8タイプのトカゲ類に同定された。上記の結果から、篠山層群からの一部のトカゲ類の産出は、先行研究により指摘されている中国大陸と日本の同分類群相の近縁性を支持するが、他のトカゲおよびカエル類化石は大陸の化石種とは系統的に異なり、両化石群に明瞭な類縁性が認めらない。
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