本研究では,実世界と情報空間を調和する実世界センシング技術として,画像処理によって認識可能な2次元マーカの設計及びその周辺技術の研究を行った.一つ目は,符号化の技術として無線分野で提案されてきた符号分割多元接続技術を用いて符号化したマーカを設計した.この技術はノイズに頑健であることが特徴であるため,撮像の際に生じるノイズは幾何変換に対しても頑健に認識可能なマーカとなった.二つ目は,透明なシートにランダムなドットを設置したマーカである.透明なシートを用いた場合は背景が映り込むため,割り当て問題における最適化手法を利用することで,ロバストにドットの配置を認識する手法を提案した.
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