Sugiyama methodのコアとなる2部グラフの交差数最小化問題に関して,固定パラメータアルゴリズムの観点から高速な厳密アルゴリズムの開発に成功した. 具体的には,n頂点の2部グラフが与えられた時に,交差数がk以下である2層描画を求めるアルゴリズムとして, exp(O(k log k)) + poly(n)時間アルゴリズムが与えられていたが,これをexp(O(k)) + poly(n)時間に改善した.この結果は,本研究の目的において,階層が2に限定された場合に関する理論的な進展である.
また,グラフの階層描画と関わりの深いグラフのパス幅に関して,厳密アルゴリズムの観点から研究を行った.
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