研究課題
研究活動スタート支援
自閉スペクトラム症(ASD)者の動作について,これまで「ぎこちない,不器用である」と指摘されてきたが,その詳細な運動学的特性については不明であった.そこで,本研究では,16歳~20歳前半のASD者を対象に,日常的動作の1つである到達把持運動に着目して,運動中の見えによる把持調節,把持から持ち上げ動作への遷移過程について,同年齢の定型発達者と比較した.その結果,ASD者の把持調節は定型発達者と類似している一方,遷移過程については持ち上げ開始の遅れが認められ,動作間連結化の困難さが認められた.
認知科学