研究課題
1年目の予備実験を元に、マウスにフェノール性ハロゲン物質のTCS, そのメトキシ体のMeO-TCSの投与を行い、血中濃度の推移を詳細に観察した。TCS投与の場合、TCSの血中濃度の最大値は2時間後に訪れるが、MeO-TCS投与では、その代謝物の脱メチル化体であるTCSの血中濃度の最大値は7hであった。MeO-TCSは肝臓や血液ではほとんどTCSとして検出されたが、乳腺と脂肪組織では一部が未変化体MeO-TCSとして検出された。さらに、主にTCSが検出された母マウスの血液中とは異なり、母マウスの母乳中では主にMeO-TCSが検出された。このようにMeO-TCSは母乳に積極的に分泌する傾向を示した。これは母乳経由でMeO-TCSが乳児へ移行を意味している。実際に仔の血中TCS濃度を測定したところ、24時間までの暫定的な値ではあるが経時的な増加が見られた。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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