抗菌・消毒薬として使用されているフェノール性ハロゲン物質のOH-TCSを泌乳期マウスに投与すると、肝臓で水酸化が起こり、ジヒドロキシ体(OH-OH-TCS)として血中で検出された。また、OH-TCSのメトキシ体であるM-TCSを投与すると脱メチル化体(OH-TCS)、水酸化体(OH-M-TCS) およびOH-OH-TCS が血中にて検出された。M-TCSを投与するとは血中・肝臓ではOH-TCSが多く検出され、一方、脂肪・ 乳腺では未変化体のM-TCSが多くみられた。投与されたM-TCSは母乳にも検出され、さらに仔の血中でも検出されたことにより、母乳を通じた仔への移行が明らかになった。
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