研究課題
本研究は,特に脳動脈瘤近傍における血栓生成をターゲットとし,低レイノルズ数流れにおけるin vitro循環システムを開発し,実験および数値実験の比較から血流の定量的評価を行うことを目的とする.本年度はNiTiワイヤーに対する表面処理および,ワイヤー留置角度を変化した細胞実験を行った.これまでの研究より,内皮細胞の存在によって抗血栓性が上昇することが知られている.ワイヤー表面にコラーゲン加工を行った結果,ワイヤー表面の細胞被覆率が上がることが細胞実験より示された.またワイヤー留置角を変化させることでチャンバー内流れが変化することが数値流体解析より示された.チャンバー内流れの壁せん断応力分布に従って,内皮細胞密度が変化していることが示された.将来的には,このような不均一な内皮細胞分布および,血流分布による血栓化因子活性化を同時に考慮した研究が重要であると示唆された.
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (18件) (うち国際学会 16件、 招待講演 3件)
Technology and Health Care
巻: 23 ページ: 547-556
0.3233/THC-151007
[Biomaterials and Biomedical Engineering
巻: 2 ページ: 111-125
10.12989/bme.2015.2.2.111