間欠運動時の体温調節特性を検討するため,10名の健康な男子大学生が室温25℃,相対湿度50%の環境下で50%VO2maxの継続運動を30分間および同じ運動強度の間欠運動(30s運動+30s休息および180s運動+180s休息)を60分間実施した.運動・休息時間に関わらず間欠運動時の食道温は継続運動のそれと同様であった.一方,発汗および皮膚血管拡張は間欠運動時に低い値を示した.間欠運動時の熱放散反応に影響する体温以外の要因のうち,筋代謝受容器活動は筋機械受容器活動よりも大きな熱放散反応を示すことや,この活動が体温上昇時の熱放散反応を促進することも明らかになった.
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