糖化関連物質応答性転写調節因子様タンパク質(GpTR)の遺伝子を単離後,組換えGpTRオペレーター様領域(Op)-レポーター融合遺伝子(pO-Rluc), 及び無細胞レポーターアッセイを用いて本GpTRが,新規糖化関連物質応答性転写調節因子であることを示した.また,ヒト細胞内モニタリング系の構築を行った.GpTR発現ベクター,およびpO-Rlucを導入したヒト細胞のレポーターの発現量は細胞内の糖化関連物質の濃度に依存して制御されていることが示唆された.このことから,本研究により構築されたGpTRに基づく細胞内モニタリングシステムは細胞内糖化経路のモニタリングを可能とすると期待される.
|