最大努力での直線走と45度方向転換走課題中における身体重心速度と角度を比較した。方向転換の際、新しい方向とは逆側の足が最も角度変化に貢献していたが、15度程度であり、その前後の足(新しい方向側の足)もそれぞれ10度と9度と、大きく貢献していることが明らかになった。 また45度方向転換走における、方向転換足とその次の足の地面反力および身体重心に対する接地位置を比較した。方向転換足のほうがより外側に接地し、側方の地面反力を獲得しており、方向転換における各足の役割の違いが明らかとなった。これらの結果はさまざまな状況での方向転換時における各足の役割を考慮する上で有益な知見となる。
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