本研究では計4回の現地調査を行った。第1回目の調査ではイランの首都テヘラン市を中心に女性たちの生活実態把握のアンケート調査を行った。この調査では就業中の女性のみならず非労働力人口にカテゴライズされる女性たちにも着目した。その結果,NGOやコミュニティ活動など,社会貢献活動に従事する女性が多く確認された。そこで第2回目以降の調査では分析対象を社会貢献活動にフォーカスして事例を集めながら,現地における女性の「仕事」「役割」について検討した。 また,現地のイスラーム思想の研究者とも情報交換を重ね現地の固有事情の整理に努めた。
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