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2015 年度 実績報告書

16世紀フランスの歴史論と虚構論―歴史の真実に関する論争を介した文学的虚構の擁護

研究課題

研究課題/領域番号 26884010
研究機関日本大学

研究代表者

志々見 剛  日本大学, 法学部, 助教 (40738069)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード16世紀 / フランス / 歴史記述論 / 古典の受容
研究実績の概要

本研究は、フランスの十六世紀の歴史記述論において、歴史の真実とは何かを考える上で議論の的となった、古代以来虚偽や虚言を含むと見做されてきた歴史家たちを対象に、当時の真実と虚偽の境界を探り、かつ詩や物語に関する同時代の虚構論との関係を明らかにするものだった。
研究の成果として、一つには、トロイ戦争の真の歴史を書いたと称されるフリギアのダレスの『トロイ滅亡記』(実際は古代末期の偽作)のフランスにおける受容を、特に仏訳者シャルル・ド・ブルグヴィルの論説を主な対象としてに分析した。(『桜門論叢』第90巻所収)
また一つには、歴史書かはたまた歴史小説風の哲学書かで論の分かれていたクセノフォンの『キュロスの教育』について、フランスを中心にした受容のあり方をテーマに論文を執筆、投稿した。これは間もなく刊行される予定である。(Seizieme siecle, no. 12近刊)

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 2件)

  • [雑誌論文] La Cyropedie en pierre de touche : debats sur l’histoire en France et en Europe au XVIe siecle2016

    • 著者名/発表者名
      Tsuyoshi SHISHIMI
    • 雑誌名

      Seizieme siecle

      巻: 12 ページ: 356-387

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] シャルル・ド・ブルグヴィルによるフリギアのダレス仏訳(1572)――トロイ戦争の歴史的考察と、ジャン・ルメール・ド・ベルジュの『ガリアの栄光とトロイの驚異』批判2015

    • 著者名/発表者名
      志々見剛
    • 雑誌名

      桜文論叢

      巻: 90 ページ: 25-50

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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