研究課題
研究活動スタート支援
本研究は、紀元後1世紀頃の古代ローマ帝国における修辞学(弁論術)の働きを、修辞学校におけるその訓練、特にその中心にあった模擬弁論(練習用の架空の弁論)に焦点を当てて解明するものである。模擬弁論はしばしば非現実的・非実用的とみなされるが、本研究はその教育的価値を重視している。本研究は、この時代の文献における言及から、模擬弁論が修辞学校でどのように行われ、いかにして修辞学の教育として有効に機能しえたかを示した。
西洋古典学、特にラテン散文・修辞学