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2014 年度 実績報告書

「色葉字類抄」を中心とする国語辞書史研究

研究課題

研究課題/領域番号 26884013
研究機関東京大学

研究代表者

藤本 灯  東京大学, 人文社会系研究科, 研究員 (20733017)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード国語学 / 古辞書 / 色葉字類抄
研究実績の概要

平成26年度は、「色葉字類抄」所収語の研究、「色葉字類抄」関連文献書誌調査、「色葉字類抄」データベース構築、黒川文庫書誌調査、学会発表、論文投稿を行った。
書誌調査は、山田孝雄文庫(富山市立図書館)にて、山田孝雄『色葉字類抄』解説の自筆稿本や、花山院本「伊呂波字類抄」等について、撮影、調査を行った。またこの結果を反映した原稿を「訓点語と訓点資料」第134輯に投稿し、掲載された。(「「いろは字類抄」伝本研究―調査報告を中心として―」)
10月には日本語学会(「『色葉字類抄』の分類意識―「人事」「辞字」部の動詞形項目の配置を中心に―」)、11月には訓点語学会(「『色葉字類抄』「雑物部」の研究」)にてそれぞれ口頭発表を行い、日本語学会の口頭発表に対し、「2014年度日本語学会秋季大会発表賞」が授与された。また日本語学会での発表内容の一部は「日本語学論集」第11号に投稿し、掲載された(「三巻本『色葉字類抄』人事部・辞字部の性質」)。
「色葉字類抄」データベースは試用版からURLを東京大学に移動し(http://jiruisho.l.u-tokyo.ac.jp/)、着実にデータ化作業を進めている。
また、1年を通して、所属研究室である東京大学国語研究室所蔵黒川文庫の調査を行い、調査結果を「日本語学論集」第11号に投稿し、掲載された(藤本灯・林禔映・田中草大・南雲千香子・小野響太「東京大学国語研究室蔵黒川文庫目録<辞書之部>は~よ」)。
以上は、交付申請書の「研究の目的」に記した、(1)『色葉字類抄』収録語彙の性格についての調査・検討、(2)『色葉字類抄』伝本の書誌調査、(3)『色葉字類抄』収録語彙のデータベース化作業、(4)「黒川文庫」〈辞書之部〉の書誌調査、の四点について、各実施計画を予定通り遂行したものである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究は予定通り進んでおり、順調である。

今後の研究の推進方策

従来の研究計画からの変更点等は特に無い。平成27年度は、26年度に引き続き、『色葉字類抄』各部門の研究、伝本調査、データベース更新、黒川文庫書誌調査、論文投稿を行う予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 「いろは字類抄」伝本研究―調査報告を中心に―2015

    • 著者名/発表者名
      藤本灯
    • 雑誌名

      訓点語と訓点資料

      巻: 134 ページ: 58-70

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 三巻本『色葉字類抄』人事部・辞字部の性質2015

    • 著者名/発表者名
      藤本灯
    • 雑誌名

      日本語学論集

      巻: 11 ページ: 1-10

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 東京大学国語研究室蔵 黒川文庫目録〈辞書之部〉は~よ2015

    • 著者名/発表者名
      藤本灯・林禔映・田中草大・南雲千香子・小野響太
    • 雑誌名

      日本語学論集

      巻: 11 ページ: 26-74

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 『色葉字類抄』「雑物部」の研究2014

    • 著者名/発表者名
      藤本灯
    • 学会等名
      訓点語学会
    • 発表場所
      東京大学(東京都文京区)
    • 年月日
      2014-11-02
  • [学会発表] 『色葉字類抄』の分類意識―「人事」「辞字」部の動詞形項目の配置を中心に―2014

    • 著者名/発表者名
      藤本灯
    • 学会等名
      日本語学会秋季大会
    • 発表場所
      北海道大学(北海道札幌市北区)
    • 年月日
      2014-10-19

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公開日: 2016-06-01  

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