• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 研究成果報告書

中世語資料としての抄物の再評価―両足院蔵「杜詩抄」の言語と資料の研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 26884027
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 日本語学
研究機関大阪教育大学

研究代表者

山本 佐和子  大阪教育大学, 教育学部, 講師 (00738403)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード中世語 / 抄物 / 文法史
研究成果の概要

本研究では、中世室町期の注釈書の一種「抄物(しょうもの)」が、日本語史の資料としてどのような可能性を持っているかを、未調査の抄物における新規の言語事象を検証することで示した。
建仁寺両足院蔵「杜詩抄」(天正9(1581)年書写)では、繋辞「ヂャ」を用いた引用表現や、丁寧語「候」の濁音形「ゾウ」(に+候、繋辞)が多用されている。「ヂャ」と「ゾウ」は共に、「杜詩抄」が引く先行の抄物の一つで見られ、注釈内容で使い分けられている。抄物の元となる講義で、話題に応じた口調の切り換え(スタイルシフト)が行われていたことを反映したものと考えられ、抄物の新たな資料的価値を示す事象である。

自由記述の分野

日本語史

URL: 

公開日: 2017-05-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi