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2015 年度 実績報告書

帝国主義の衝突:大英帝国女性作家達による両大戦・大戦間期の大日本帝国の表象

研究課題

研究課題/領域番号 26884029
研究機関奈良女子大学

研究代表者

雲島 知恵  奈良女子大学, 理系女性教育開発共同機構, 講師 (50737434)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード英文学 / 旅行記研究 / 女性学 / 20世紀 / 帝国主義 / 戦争文学 / イギリス:日本:インド
研究実績の概要

本研究は、両世界大戦期及び戦間期において大英帝国において出版された女性作家による日本及び日本人の表象を分析するものである。
平成27年度はPriyambada Devi、Ada Elizabeth Chesterton、Edith Lyttleton、Lili Korberらに関する資料の収集と分析を行った。
Priyambada Deviについては、インドのコルカタにあるNational Library of India、University of Calcutta、Jadavpur University、またコルカタから160キロ程度北上したシャンティニケタンにあるVisva-Bharati Universityに赴き、資料収集を行った。National Library of Indiaにおいては、20世紀前半のコルカタで出版された英語及びベンガル語の雑誌を調査し、当時のベンガル知識人らによる大日本帝国、大英帝国に関する記事を収集するとともに、女性投稿者による日本の表象に注目した。資料の分析から、Deviの日本観が、岡倉天心との出会いのみならず、英国小説に影響を受けていることが分かった。
Chesterton、Lyttleton、Korberの3名については、ほぼ同時期に日本及び中国を訪れ旅行記を出版しているという共通点から、比較分析を行った。ChestertonとLyttletonは1933年、Korberは1936年にそれぞれ両国を訪れ、日本の帝国主義活動を目撃し、著書に記している。比較分析から、英国における日本の表象の劇的変化、また、旅行者の職業、社会的地位、人種、政治的信条等の個人的条件の差異により、大日本帝国の表象に隔たりが見られることが分かった。
本研究は、従来注目されてこなかった20世紀前半の女性旅行家による大日本帝国の表象に注目し、希少な資料を掘り起していること、また、英文学研究に日英印の3カ国関係の視点を取り入れたことに意義がある。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Identity Destabilized: Isabella Bird in a Contact Zone2015

    • 著者名/発表者名
      Tomoe Kumojima
    • 学会等名
      Isabella Bird and the Poetics of Female Travel Writing
    • 発表場所
      The University of Tokyo
    • 年月日
      2015-06-27
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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