本研究課題は、ミクロネシア地域のパラオ語とチューク語に焦点を当て、日本語借用語の使用がどのように変化しているかを、異なる世代間の比較から明らかにすることを目的とした。結果として、日本の委任統治時代の影響から多くの日本語借用語が継続して使われているとともに、戦後の社会的な変化も大きく、世代間で段階的に日本語の借用語の使用が減少していることがわかった。研究結果は、a)パラオ語における日本語借用語の使用変化 b)同、音韻変化、c)チューク語における日本語借用語の使用変化、に分け3本の論文として発表している。
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