研究課題
研究活動スタート支援
本研究の目的は、ハプスブルク帝国が、1878年以降統治下においたボスニアの領有をいかにして維持し国家としての一体性を保守しようとしたのか、という問題について、イスラーム教徒に対する統治実践を軸に考察することにあった。特に、バルカン戦争期に焦点を絞り、オスマン帝国に移住していたボスニアのイスラーム教徒の帰還問題をめぐるハプスブルク帝国の対応を考察した。その際、オーストリアとボスニアの各国立文書館に収蔵されているボスニア統治関連の未刊行史料を主な素材として分析を進めた。
西洋史