研究課題
研究活動スタート支援
本研究は、従来画一的にとらえられてきた京都文化を再考し、江戸時代の京都における文化や芸術の多様性を論じることを目的とし、五摂家筆頭の近衛家当主夫人の日記に、近世後期の公家と民衆とが絡み合う文化の記録を見出した。すなわち、公家の奥向きには、使用人として奉公にあがる女性が多く存在し、夫人を中心とする近衛家の人々と彼らの実家との交流が見られるほか、市内の寺社への参詣、芸能の見物など、多彩な活動の実態を知ることができた。
人文学