道路遺構と道路痕跡に関するデータベースの構築をテーマとする本研究では、昨年度に引き続き、道路遺構と古道に由来すると考えられる地表痕跡の集成をおこない、古代交通路の復元的研究をおこなう上での基礎データを蓄積した。また、昨年度までに構築したデータベースを用いて、地理情報システムで道路敷設帯の復元を、道路遺構の検出事例の多い東山道(群馬県・栃木県)、東海道(茨城県)においておこなった。今後は、後続する研究課題(「空中写真アーカイブを用いた古代地方官衙と交通路網の復元的研究」科学研究費補助金若手研究(B)、研究代表者:朝倉一貴、課題番号:16K21366)で、蓄積したデータを用いた分析を推進する。
|