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2014 年度 実績報告書

児童及び成人のための第二言語視聴覚トレーニング

研究課題

研究課題/領域番号 26884062
研究機関早稲田大学

研究代表者

篠原 靖明  早稲田大学, 理工学術院, 助教 (10732737)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード第二言語習得 / 音声知覚
研究実績の概要

本研究は、日本語話者児童による英語音声の知覚能力が、成人のものに比べ、トレーニングにより向上しやすいという仮説を検証することを目的としている。そのため、日本語母語話者の児童及び大人(18歳以上)に対し、英語音声/r/-/l/を対象とした視聴覚トレーニングを10日間行い、その前後で/r/-/l/の識別能力がどのように向上するか、調査する。特に、視覚情報の読み取り能力、視覚と聴覚の統合能力に焦点を当て、分析を行う。
平成26年度は、上記トレーニングで使用するためのプログラムの作成に取り組んだ。まず、ロンドン大学(UCL)を訪問し、27名の標準英語話者による英単語(各480語)を録音し、またその口の動きを録画した。同時に、それらの音声や動画を取り入れる視聴覚トレーニング及びテストを作成した。また、/r/-/l/の識別といった行動的評価だけでなく、脳波測定によりその知覚能力を測れるよう、Electroencephalography(EEG)のシステムを開発しているBrain Products社主催のワークショップ(ミュンヘン)へ参加し、その使用方法を学んだ。最後に、視聴覚トレーニングの比較対象となる聴覚トレーニングの効果を学会論文にまとめた(平成27年8月掲載予定)。
平成27年度には、トレーニング及びテストプログラムを完成させ、日本語母語話者の児童と大人(18歳以上)を対象に実験を行う。視覚、聴覚、視聴覚の3つの観点からトレーニング効果の分析を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

交付申請書に記載した内容及び計画に沿って、研究を遂行している。必要物品の購入、ロンドン大学での実験を無事に終え、脳波測定に関するワークショップ(ミュンヘン)へ出席した。また、聴覚トレーニングの効果を学会論文にまとめた(平成27年8月掲載予定)。

今後の研究の推進方策

当初の計画では、視聴覚トレーニングの調査に焦点を絞る予定だったが、聴覚トレーニングについて論文を執筆することで、トレーニング効果の比較ができる。そのため、今後は聴覚トレーニングに関するを論文を執筆しながら、視聴覚トレーニングの実験を遂行する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Effects of English /r/-/l/ perceptual training on Japanese children's production2015

    • 著者名/発表者名
      Yasuaki Shinohara, Paul Iverson
    • 雑誌名

      Proceedings of the 18th International Congress of Phonetic Sciences

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Effects of English /r/-/l/ perceptual training on Japanese children's production2015

    • 著者名/発表者名
      Yasuaki Shinohara, Paul Iverson
    • 学会等名
      The 18th International Congress of Phonetic Sciences
    • 発表場所
      Glasgow, UK
    • 年月日
      2015-08-10 – 2015-08-14
  • [学会発表] 第二言語音声知覚トレーニングの効果と年齢による影響2015

    • 著者名/発表者名
      篠原 靖明
    • 学会等名
      第96回かがみやま言語科学コロキアム
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2015-02-06 – 2015-02-06
    • 招待講演

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公開日: 2016-06-01  

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