本研究は、第一に、キリスト者が宗教文化的な少数者に留まっている社会において、アジアの女性キリスト者が持つ教会と社会に対する「貢献可能性」についての新しい視座を提供することを目的として、タイのプロテスタント最大合同教派タイ・キリスト教団に1988年に発足した「神学的訓練を受けている女性たちのグループ」の活動についての事例研究を行った。本研究は、第二に、アジアの女性キリスト者によるエコロジーないし環境正義への取り組みについての将来の応用研究を念頭に、世界教会協議会とアジア・キリスト教協議会による取り組みの展開についての基礎的研究を完成させた。
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