研究課題/領域番号 |
26884073
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
前原 あやの 関西大学, 東西学術研究所, 非常勤研究員 (60734241)
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研究期間 (年度) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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キーワード | 天文書 / 天文占 / 開元占経 / 観象玩占 / 天文要録 |
研究実績の概要 |
本研究は、中国天文学を研究する上で欠かせない天文類書の一部を電子テキスト化してデータベースを作成することで、天文類書間の内容の比較を容易にし、内容の継承関係、変遷過程を明らかにすることを目的とする。26年度はこのうち、以下の2点において研究を進めた。 ①天文類書のテキスト調査 国立国会図書館、、東洋文庫、慶應大学図書館(東京)、国立歴史民俗博物館(千葉)、蓬左文庫(愛知)、京都府立総合資料館、京都大学人文科学研究所(京都)へ調査に赴き、『霊台秘苑』や『観象玩占』、『天文要録』などのテキスト調査を行い、考察を深めることができた。 ②テキストデータベースの作成 天文類書を電子テキスト化し検索可能なデータベースを作成するという目的で、文字テキストの入力作業を進めた。また、データベースのシステムを作成し、現在公開に向けて準備を進めている。 これまで関連の研究会に参加しているが、26年度は新たに大東文化大学東洋研究所にて開催されている「唐・李鳳撰『天文要録』の研究」研究班に参加し、新たな知見を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
天文類書の文献調査を行い、文字テキストデータベースを作成するとういう当初の計画のうち、文献調査は順調に進み、データベースに用いる文献の選定を終えている。また、データベースのシステム自体は完成し、動作の確認を終えている。 実際の文字テキストの入力作業は予定よりやや遅れているが、来年度中には作業を終え、データベースの公開を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後はこれまでの資料調査の実績を踏まえ、選定した資料を早急にテキスト化し、データベース公開までの準備に重点を置いて作業を進めていく。その後、データベースを用いた天文類書の内容分析を行い、成果をまとめる予定である。 具体的には、『開元占経』と『観象玩占』、『天文要録』のテキストを比較し、内容の継承関係と変遷過程、星座分類法の種類や変化について検討し学術論文を公表する。中でも『観象玩占』は、調査の際に異本が複数確認されたため、より詳細に検討したい。
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