本研究は、中国天文学を研究する上で欠かせない天文類書の一部を電子テキスト化してデータベースを作成することで、天文類書間の内容の比較を容易にし、内容の継承関係、変遷過程を明らかにすることを目的とする。平成27年度はこのうち、以下の成果を得た。 ①データベースの内容の充実 天文類書の電子テキスト化を進め、データベースの充実に力を入れた。 ②星座分類の実態解明、『観象玩占』のテキスト流伝についての検討 天文類書や正史、星座をうたった詩賦などを整理し、星座分類がどのように変遷したかを検討した。また、日・中・韓に残る『観象玩占』のテキストの検討により、流伝の実態を明らかにした。
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