研究課題
研究活動スタート支援
1870年代のフランスで見られた文学・芸術の変容のあり方を従来とは異なる観点から再考するため、シャルル・クロの周辺に集まった幾人かの人物の業績を調査し、それらの業績の相互関係を探った。重要な成果として、クロの兄であった医師・哲学者アントワーヌ・クロの著作を起点として、当時のフランスに普及しつつあった神経生理学の動向を跡づけたとともに、この科学的知との相互関係という観点から、同時代のいくつかの文学・芸術的運動を再評価するパースペクティブを得た。
フランス文学・メディア史