研究課題
研究活動スタート支援
本研究では、場所に言及する際に用いられる指示表現がやりとりの中でどのように選択され、そして理解されるのか明らかにするため、茶道稽古場面と自動車教習所の教習場面を録画・録音し、場所表現の収集を行った。この2種類のデータを空間参照枠の観点から比較したとき、前者は相対参照枠、後者は絶対参照枠が多く用いられる傾向が明らかとなった。この傾向の違いは、2種類のデータにおける参与者の位置関係の違いというよりも、位置づけられる対象や場所のバラエティーの豊富さが関わっていると考えられる。
言語学