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2014 年度 実績報告書

地域金融機関と中小企業の「情報の非対称性」を解消する知財価値評価手法の検証と実践

研究課題

研究課題/領域番号 26885006
研究機関秋田大学

研究代表者

伊藤 慎一  秋田大学, 学内共同利用施設等, 特任講師 (60612489)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2016-03-31
キーワード経営学 / 知的財産 / リレーションシップバンキング / 地域密着型金融 / 知財経営
研究実績の概要

本研究の目的は、地域金融機関と中小企業の情報の非対称性を解消する次世代型知財価値評価手法の開発とこのシステムを用いた金融機関向けリレーションシップバンキング価値教育手法の実践である。
平成26年度の研究は実施計画の内容に則し、主に地域金融機関の審査部門を対象に、我が国を取り巻く知財と金融の関係性および知的財産に対する関心度および優先度の調査についてアンケートを実施した。
その結果、①地域金融機関の知的財産の関心度は地域金融機関が考える経営上重要な45項目の中で31位まだと低いこと、②中小企業が知的財産に関する独自評価書を作り金融機関に説明することは100%の企業が非常に価値があるもしくは価値があると考えていること、③中小企業と地域金融機関の情報の非対称性は85%の金融機関が中小企業と金融機関双方の問題であり、具体的な解決スキームを欲していること、などが解った。
引き続き本件調査を進め、具体的な知財価値評価手法を作成するスキームの作成を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究は順調に推移しており、平成26年度に実施する内容については遂行している。地域密着型金融に対する調査アンケートの内容について、現在の理解度や取り組みなど、格期間の特色を調査し次年度のインタビューにつなげるための項目を盛り込んだことで、次年度の調査事業がより進捗しやすくなるものと考えている。

今後の研究の推進方策

昨年度の研究に引き続いて、以下について調査研究を行う。

昨年度全国の地域金融機関に対して行った金融機関における知的財産の活用状況及び関心事について、得られたデータからクロス集計をおこない、クラスタリング分析をおこなう。そこから導き出された各項目の関心事について、最長距離法(furthest neighbor method)におけるデンドログラムを作成し、それぞれの重要度の調査と評価kてごりの再分類を行う。
さらに昨年度のアンケートで特徴的だった金融機関や、地域的特色のある金融機関を対象に、支店単位でのアンケートを行い、情報階層の重み付けをすることで知的財産に関する関心度の高さという視点から金融機関向け知財定量評価用の評価手法を作成し、協力金融機関とに向けたリレーションシップバンキングの価値評価実践について講義を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 地域金融機関と中小企業の『情報の非対称性』解決モデルの構築に向けた学金連携モデルの構築2015

    • 著者名/発表者名
      伊藤慎一
    • 学会等名
      産学連携学会
    • 発表場所
      北見工業大学
    • 年月日
      2015-06-25 – 2015-06-26

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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