本研究では、ゼミナールの授業外での活動(サブゼミ、インターゼミ、ゼミナール大会、ゼミコンパ、ゼミ合宿等)について実態を明らかにし、汎用的技能を中心とする学習成果との関係を検討した。①ゼミナールに関するホームページを中心とした資料調査、②学生に対するインタビュー調査、③教員に対する質問紙調査を実施することで、活動の構成とそこでの経験に関する知見の導出を試みた。 その結果、授業外活動は学生主導の取り組みとして成立しているものの、授業の延長線上に位置づけられている場合が多く、知識や技能の補完、専門分野における興味・関心の醸成、メンバーとの協同や葛藤を通じた飛躍といった役割を担っていることが示された。
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