研究課題
研究活動スタート支援
今日、アフリカの野生動物保全は新自由主義の権力的な作用、すなわち新自由主義的な環境統治性のもとで取り組まれている。それに対して本研究は、アフリカを代表する「野生の王国」であるケニア南部アンボセリ地域を事例として、動物愛護の思想・活動がいかに「コミュニティ主体」を掲げる現在の保全活動のあり方を規定しているのかを明らかにするとともに、地域社会が完全にその統治下に置かれているわけではなく、一定の行為性を発揮していることを示した。
環境社会学、アフリカ地域研究