本研究では、新1年生の保護者に学校紹介リーフレットを書くという言語活動の中で、児童が何を意識して書くのかを分析した。その結果以下の3つの意識をもって児童が書いていることが明らかになった。1つ目は相手意識である。新1年生の保護者が知りたい情報を選んだり、失礼でないように書こうとしたりする様子を見ることができた。2つ目は書くメディアに対する意識である。折り方をどうするのか、普段見ているリーフレットに近くなるようにしている様子を見ることができた。そして3つ目は一緒に書いている友達への意識である。児童は友達がどう書いているのか意識をし、そこで助言を受け入れようとする意識が働いていることがわかった。
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